ジェトロ、香港サイエンスパークとオンラインイベントを共催

(香港)

香港発

2020年12月15日

ジェトロは12月2日、香港政府系のイノベーション施設を運営する香港サイエンスパーク〔Hong Kong Science and Technology Park:HKSTP(注)〕と共催で、オンライン・イベント・ツール「REMO」を通じ、フードテック・ライフサイエンス関連の香港スタートアップのピッチと個別商談イベントをオンラインで開催した。日本企業や在香港日系企業の関係者ら約70人が参加した。

最初に、同パークのバイオメディカル・インキュベーションプログラムを担当しているリディア・プーン氏が、香港のスタートアップエコシステムとライフサイエンス分野のR&D活動について講演した。

ピッチでは、日本への進出や日本企業とのオープンイノベーションを目指す香港スタートアップ企業7社が集まり、独自のフードテック・ライフサイエンス分野の技術やアイデアを競った(添付資料表参照)。

プレゼンテーションでは「日本市場での共同開発や新会社の共同設立」「日本市場への参入」「日本企業との共同ブランディング、事業提携、戦略的投資機会」といった提携ニーズが存在することが明らかになった

写真 ピッチイベントの様子(ジェトロ撮影)

ピッチイベントの様子(ジェトロ撮影)

イベント終了から12月9日までの間、個別商談セッションも設けられた。日本企業は「Calendly外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」という日程調整機能を有するサイトを通じて、香港スタートアップ企業とのミーテイング予約できる。

写真 個別面談予約システムの様子(ジェトロ撮影)

個別面談予約システムの様子(ジェトロ撮影)

世界知的所有権機関(WIPO)と米国コーネル大学、フランスの経営大学院インシアード(INSEAD)が9月2日に発表したグローバル・イノベーション・インデックス(GLOBAL INNOVATION INDEX:GII)2020によると、香港は技術改革力に関する指数ランキングで131カ国・地域中、11位で、中国は14位、日本は16位だった。

香港では、今回の参加企業である培養肉を研究・開発した「Avant Meat」や、豚肉の代替肉を手掛けている「Green Monday外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」のようなスタートアップ企業が相次いで誕生しており、今後、フードテック・ライフサイエンス分野の発展が期待される。

(注)インキュベーション施設である香港サイエンスパークに入居する800社超のハイテク関連企業のうち、300社超がスタートアップ企業。研究開発型企業を育成するための資金援助やネットワーク構築・研究設備などが提供される。

(カン・カレン)

(香港)

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