東京海上ホールディングス、カナダに子会社設立へ

東京海上ホールディングスは11月26日、カナダでの損害保険会社の設立に向けて、現地当局へ認可申請を行うことを明らかにした。カナダの損害保険市場の収入保険料は約650億カナダ・ドル（約5兆2,000億円、Cドル、1Cドル＝約80円）で世界8位の規模となっている。同社はこれまで東京海上日動火災保険のカナダ支店と、海外子会社のロイズ事業を通じた事業展開を行ってきたが、ポテンシャルの高いカナダの保険市場での一層の事業成長のために、新たに損害保険会社を設立することにした。

同社は関係当局から必要な認可・承認が得られ次第、7,500万Cドルを出資して、オンタリオ州トロントに新会社を設立する予定で、2021年下期の設立、2022年上期の営業開始を見込んでいる。新会社はスペシャルティー種目を中心とした企業向け損害保険事業を展開する予定で、開業5年後に収入保険料が数億Cドル規模になることを目指している。

（中溝丘）