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ADB、アジア大洋州地域の2020年成長率予測をマイナス0.4%に上方修正、地域で回復に差

(ASEAN、中国、インド、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポール、マレーシア)

アジア大洋州課

2020年12月15日

アジア開発銀行(ADB)は12月10日、2020年版アジア経済見通しの更新版を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、日本などを除いたアジア大洋州地域(注)の2020年の経済成長率を9月予測のマイナス0.7%から0.3ポイント引き上げ、マイナス0.4%とする予測を発表した。ADBは4月時点の予測で2.2%と発表した後、6月に0.1%、9月にマイナス0.7%と連続で引き下げていたが、今回の発表で引き上げた。なお、2021年の同地域の成長率は6.8%と予測し、9月の発表から据え置いた(添付資料表参照)。

中国が回復を牽引するも、東南アジア地域は予測を下方修正

地域別にみると、新型コロナウイルスの抑え込みに成功した中国や台湾をはじめとした東アジアは9月の1.3%から1.6%に予測を引き上げた。南アジアについても、同地域で最大の経済規模を誇るインドが9月中旬に感染拡大のピークに達した後、新規感染者数の拡大が落ち着き、経済正常化に向けて前進していることから、2020年の成長率予測をマイナス6.8%からマイナス6.1%に引き上げている。

一方、東南アジアは2020年の成長率の予測を9月のマイナス3.8%からマイナス4.4%に引き下げた。ADBは、特にインドネシアとマレーシア、フィリピンで新型コロナウイルスが拡大し、経済活動制限が続いていることで、経済に引き続きマイナスの影響を与えているとした。感染を封じ込め、経済活動の再開に成功したベトナムを唯一のプラス成長と予測し、9月時点の1.8%から2.3%に上方修正した。ADBはその理由について、国内の公共投資の加速と国内消費の復活、貿易拡大、主要な貿易相手国である中国の急速な回復を挙げている。その他の5カ国については、同じく経済活動の再開に成功したタイをマイナス8.0%からマイナス7.8%に引き上げ、シンガポールは据え置いた。感染拡大が続くインドネシア、マレーシア、フィリピンの3カ国は前回予測よりも引き下げている。

2021年の見通しについては、東アジアを7.0%に据え置き、南アジアを7.1%から7.2%に上方修正したのに対し、東南アジア地域を5.5%から5.2%に引き下げている。

(注)アジア大洋州地域のうち、以下の46カ国・地域

  • 東アジア:香港、モンゴル、中国、韓国、台湾
  • 東南アジア:ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、東ティモール、ベトナム
  • 南アジア:アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、インド、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ
  • 中央アジア:アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン
  • 大洋州:クック諸島、ミクロネシア、フィジー、キリバス、マーシャル諸島、ナウル、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ツバル、バヌアツ

(三木貴博)

(ASEAN、中国、インド、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポール、マレーシア)

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