キャピタランド、持続可能な不動産関連技術ソリューションを初公募

(シンガポール)

シンガポール発

2020年12月04日

シンガポールの不動産開発会社、キャピタランドは、持続可能な不動産関連の技術ソリューションを公募する初の「キャピタランド・サステナビリティXチャレンジ」を実施している。

画像 キャピタランド・サステナビリティXチャレンジロゴ(キャピタランド提供)

キャピタランド・サステナビリティXチャレンジロゴ(キャピタランド提供)

キャピタランドが今回、募集するのは、(1)既存建物の再生可能エネルギーのソリューションと省エネ技術、(2)既存建物の節水、水のリサイクル、(3)ごみの仕分けと複数の物件にわたるごみの一括管理、(4)既存建物の室内空気環境の改善、の4つのテーマに関する7つの課題に応えるプロジェクト。募集の締め切り日は2021年2月1日。2021年3月31日までに、応募プロジェクトの中から上位6プロジェクトに絞り込む予定だ。上位6プロジェクトの提出者は、2021年5月の決勝戦でプレゼンテーションを行う。上位6プロジェクトの提出者は決勝戦のプレゼンテーションの準備のため、キャピタランドの事業活動に関するワークショップに参加し、指導も受ける予定。

決勝で最上位2つのソリューションの提出者には、それぞれ5万シンガポール・ドル(約385万円、Sドル、1Sドル=約77円)のプロジェクト資金とともに、キャピタランド幹部によるメンタリング、キャピタランドが世界30カ国・約220都市で保有する物件での実証実験、その後の導入までの機会が与えられる。最上位プロジェクトに選ばれるためには、世界各国に横展開可能なソリューションの必要がある。最上位2位以外の決勝戦出場者も、キャピタランドの保有物件での実証実験の機会が当たられる可能性もあるとしている。

キャピタランドは、シンガポール国内ではチャンギ空港の新しい商業施設「ジュエル」、中国・重慶の複合商業施設「ラッフルズシティー重慶」などの大型プロジェクトを手掛ける、東南アジア最大級の不動産開発会社。シンガポールの不動産開発会社が、世界規模で技術公募を実施するのは初めて。公募の詳細と応募方法は、同公募のウェブページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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