英国からの外国人非居住者のチリ入国を禁止に

(チリ、英国)

サンティアゴ発

2020年12月23日

チリ政府は12月20日、22日午前0時から、過去14日間に英国への滞在歴を持つ外国人非居住者のチリへの入国を禁止すると発表し、22日に官報公示した。英国での新型コロナウイルス変異種の感染拡大を受けての措置で、同時に、英国~チリ間の全ての直行便の運航停止も発表した。今回の措置は官報掲載日から2週間有効となっているものの、必要に応じて延長する。

また、チリ人またはチリ居住の外国人については、検体採取からチリ行きの航空便(乗り継ぎがある場合は最終便)の出発時刻までが72時間以内のPCR検査の陰性証明書の提示、またはチリ入国後のPCR検査による陰性証明書をもって、チリでの14日間の隔離が免除される(2020年11月20日記事参照)が、過去14日間に英国への滞在歴がある渡航者については、入国後14日間の隔離が必須となった。

国内の感染拡大を受けて規制を強化

チリ保健省は、12月26日から国内全土の夜間外出禁止令(Toque de Queda)の発令時間を午後10時~翌日午前5時に延伸すると発表した。これには、国内の新規感染者の平均年齢が39歳と若いことから、従来の開始時間より2時間早めることで、夜間に行われる集会やパーティーなどを通じた感染拡大を防ぐ狙いがある。

(岡戸美澪)

(チリ、英国)

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