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テスラがベルリン郊外に建設中の工場、世界最大級のEV用電池工場に

(ドイツ)

ベルリン発

2020年12月03日

米国の電気自動車(EV)メーカーのテスラは、ドイツ・ベルリン近郊のブランデンブルク州内に建設中の新工場(2019年11月25日記事参照)が、世界最大級のリチウムイオン電池工場になることを明らかにした。既にテスラは今夏、同工場で自社向けのEV用電池を生産する計画を発表していたが(「ターゲスシュピーゲル」紙2020年7月24日)、ドイツ経済・エネルギー省がEU理事会議長国として、11月24日に主催した欧州バッテリー会議において、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)があらためて同計画について言及、ベルリンの工場を世界最大規模のリチウムイオン電池工場にすると述べた。

ペーター・アルトマイヤー経済・エネルギー相は、同会議で「欧州委員会にプロジェクトが承認され次第、テスラは、連邦政府から相当の補助金を受け取ることになる」とコメント(「ハンデルスブラット」紙11月24日)。また、ドイツ自動車産業連合会(VDA)も「自動車立国のドイツにとって朗報。環境に優しいバッテリーセルの製造工場建設プロジェクトを歓迎する」として好意的な反応を表している。

テスラ新工場を管轄するフランクフルト・アン・デア・オーダー公共職業安定所のヨヒェム・フレヤー所長は、「ハンデルスブラット」紙のインタビューに対し、2022年までに最大1万2,000人、その後の拡張計画の草案では最大4万人の雇用が見込まれる、と見通しを述べた。さらに、旧西ドイツ地域の自動車産業で今後予想される人員削減の受け皿となる可能性もあり、東西ドイツ統一30年を経て、部分的ではあるが、はじめて旧西ドイツ地域から旧東ドイツ地域への人材移動が起こる、と期待を寄せる。

相次ぐバッテリーセル製造計画

ドイツでは、中国の蜂巣能源科技(SVOLT)がザールラント州イーバーヘルンに、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)がチューリンゲン州エアフルトに、フォルクスワーゲン(VW)とスウェーデンのノースボルトはニーダーザクセン州ザルツギッターに、オペルがエネルギー大手トタル子会社のサフトとともにラインラント・プファルツ州カイザースラウテルンに、それぞれ電池製造拠点を設置するとしており、この分野での投資や進出が相次いでいる。

今後、欧州内でのEV用電池の需要に応えるためには、欧州内には少なくとも20の大規模工場が必要と予測されているが、欧州委員会のマレシュ・シェフチョビチ副委員長(EU機構関係・将来展望担当)は欧州バッテリー会議で、現在、15の大規模工場が建設されており、必要とされる投資を迅速に行うことにより、「2025年までには必要量を欧州内で生産可能になる」との見込みを表明した。

(中村容子)

(ドイツ)

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