内閣を改造、貿易・観光・投資相はダン・テハン氏

(オーストラリア)

シドニー発

2020年12月21日

オーストラリアのスコット・モリソン首相は12月18日、内閣改造人事を発表した(添付資料表参照)。10月に財政相へ就任したサイモン・バーミンガム貿易・観光・投資相の後継として、ダン・テハン教育相が新たに貿易・観光・投資相を務めることとなった。テハン氏は、外務貿易省での勤務経験があり、ルールに基づく自由な貿易体制をより一層推進することが期待されている。

テハン氏が務めていた教育相のポストには、アラン・タッジ人口・都市インフラ担当相が就任し、教育・青年担当相として、オーストラリアの若者が急速に変化する世界の課題に対処するのを支援する。タッジ氏が務めていた都市インフラ分野は、ポール・フレッチャー通信・サイバーセキュリティ・芸術担当相が引き受ける。また、グレッグ・ハント保健相は、新たに高齢者介護分野も担当する。

さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復するため、閣外で新たに産業開発副大臣や、メンタルヘルスおよび自殺問題担当副大臣を置くほか、デジタル技術や住宅建設分野を強化する。

モリソン首相は「オーストラリアの繁栄と安全保障にとって重要な閣僚ポストに変更はなく、安定性と一貫性を重視した小幅な改造だ」と説明した。

(住裕美)

(オーストラリア)

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