外貨一時保有口座の所有者に必需品輸入を開放

(エチオピア)

アディスアベバ発

2020年12月08日

ジェトロは、エチオピア中央銀行が2020年9月16日付で改定した外貨一時保有口座の運用指令(Directive No. FXD/66/2020)を入手した。2017年の指令(No.FXD/48/2017)を改定したもの。

現地では、外貨口座を開設できるのは、輸出者や海外送金を受領する企業などに限られている。開設できる口座は、外貨一時保有口座と呼び、外貨入金額の30%は外貨のまま保持できるが、70%は入金から29日目以降は内貨に換金される。外貨の使途にも制限があり、原則、業務に直接・間接に関係する支払いにのみ充当できる(自動車の輸入には使えない)。今回の改定では、外貨のまま保持できる30%の使途が、業務に関係する支払いに加えて、7区分の商品輸入に認められた。

7区分は以下のとおり。

(a)医薬品、医療機械・関連資材、検査機器・試薬

(b)農業投入物・機械(肥料、種子、殺虫剤、畜産品種、飼料、灌漑ポンプ、トラクター、収穫用機械とスペアパーツ、その他機器)

(c)化学品

(d)工業投入物・機械・機器(原材料、化学機械、機器、スペアパーツ、付属品)

(e)自動車オイル、潤滑剤、液化石油ガス(LPG)ガス

(f)乳幼児栄養食品

(g)食用油、小麦、砂糖

(関隆夫)

(エチオピア)

ビジネス短信 616f33a7fcd6ddf1