ジェトロ、湖南省で高齢者産業交流会を開催

(中国)

武漢発

2020年12月24日

ジェトロは12月18日、中国湖南省長沙市で2回目の「日中(湖南省)高齢者産業交流会」(以下、交流会)を開催した。介護用品や介護サービス、人材育成などの分野の日系企業など計10社が参加した。交流会では、湖南省民政庁の蒋建華副庁長や在中国日本大使館の伊藤秀俊一等書記官(オンラインでの参加)、滋賀県湖南代表処の荻野大所長による基調講演が行われた。また、参加日系企業と現地バイヤーや施設関係者との商談会なども行われ、来場者は計322人、商談件数は80件を上回った。

基調講演で蒋副庁長は「高齢者向けサービスの供給を拡大し、サービスの質を向上させることは、経済や社会、文化に大きな影響を及ぼす。高齢者産業における日本と中国の協力拡大をサポートすることで、高齢者向けサービス業の活発な発展を推進していく」と述べた。

参加した日系企業からは、「湖南省政府として、高齢者サービスの発展に力を入れていく姿勢がうかがえた」「高齢者産業の市場はまだ成熟していないと感じたが、来場者の多くが日本の高齢者介護のサービス、特に人材教育に高い関心を持っていることが分かった」といったコメントが聞かれた。

湖南省統計局の発表によると、同省の60歳以上の人口は2019年に約1,288万8,000人に達し、省人口の18.6%を占める。2018年より約13万人増加しており、今後もさらに高齢者人口の増加が見込まれている。

写真 交流会の様子(ジェトロ撮影)

交流会の様子(ジェトロ撮影)

(片小田廣大)

(中国)

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