大統領選で選挙委、アクフォ=アド氏再選を発表、野党は不正と反発

(ガーナ)

アクラ発

2020年12月14日

ガーナで12月7日に国政選挙(大統領と国民議会)が実施され(2020年12月8日記事参照)、選挙委員会は10日、大統領選で現職の新愛国党(NPP:New Patriotic Party)のアクフォ=アド氏が12人の対立候補を抑えて再選されたと発表した。得票率はアクフォ=アド氏が51.3%(前回2016年の選挙比で2.4ポイント減)、最大野党の国民民主会議党(NDC:National Democratic Congress)のジョン・マハマ氏が47.4%(同2.4ポイント増)の僅差となり、その他の候補者10人の合計が1.5%、一部の投票は未集計だが結果には影響しないとしている。

国民議会選挙では、275議席のうち、NPPが137議席(同32議席減)、NDCが136議席(同31議席増)、無所属1議席、未発表1議席となっている。無所属で当選した議員はもともとNPP所属であることから、議会運営ではNPPに同調するとみられており、その場合、NPPは過半数の138議席を獲得できたことになる。

選挙委員会の発表に対し、NDCのマハマ氏は不正や投票の書き換えが行われたとして反発し、最高裁判所へ提訴するとしている。

(関根広亮)

(ガーナ)

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