米ニューメキシコ州、経済活動再開に向けた新たな枠組み導入

(米国)

ロサンゼルス発

2020年12月04日

米国ニューメキシコ州は11月30日、経済活動の再開に向けて新たな規制の枠組みを12月2日から導入すると発表した。枠組みは14日間の10万人当たり新型コロナウイルス新規感染者数と検査陽性率の基準を基に、各郡を「緑色-中リスク」「黄色-高リスク」「赤色-超高リスク」に分類し、それぞれの分類に応じて各種制限を設けている(添付資料参照)。

各郡の分類は12月2日以降、隔週水曜日に更新する。更新時に指定した分類の基準に満たない郡は、48時間以内に次の制限の厳しい分類に移行する。基準を満たした郡は、制限の緩い分類に直ちに移行する。11月17~30日の感染状況に基づくと、同州33郡のうち、州都サンタフェの所在するサンタフェ郡や、最大都市アルバカーキの所在するベルナリオ郡を含む32郡が最も制限の厳しい「赤色」に分類されている。

同州では、9月中旬以降に感染者数が急増し、11月16日からレストランの屋内外での飲食が禁止、小売店では収容人数に制限が設けられるなど、州全域にわたって規制が課せられていた。同州のルーハン・グリシャム知事は「今回の郡単位の枠組みにより、新型コロナウイルス感染拡大を抑制し、検査陽性率を低下させ、企業や非営利団体はより少ない制限の下で活動することが可能になる」としている。

(永田光)

(米国)

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