連邦政府、新型コロナ感染対策措置を強化、ジュネーブは一部緩和

(スイス)

ジュネーブ発

2020年12月14日

スイス連邦参事会(内閣)は12月11日、8日の閣議で予告した新型コロナウイルス感染症対策の規制強化措置について(2020年12月10日記事参照)、各州とのコンサルテーションを踏まえ、以下のとおりとすることを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。適用期間は12月12日から2021年1月22日まで。

  • 飲食店の営業について、午後7時から翌日午前6時まで営業禁止(持ち帰りの販売は午後11時まで可能)。日曜日と祝日は営業が可能で、12月24日と31日は翌日午前1時まで営業を認める。
  • 一般店舗、市場、遊戯施設、スポーツ施設は午後7時から翌日午前6時まで営業禁止。日曜日と12月25日、26日、1月1日の営業を禁止する。
  • 感染症対策が良好で、直近7日間の実効再生産数が1未満、かつ感染者の接触追跡が機能し、医療体制が維持できている州については、飲食店などの営業時間を午後11時まで延長できる。ただし、近隣州との協議が必要。
  • 公的イベントは宗教上の祭典と立法議会を除き禁止。
  • 私的な集会はこれまでどおり10人まで許可する(予告された5人以下とする措置は導入せず)。
  • 健康上のスポーツ活動と文化活動は参加人数が5人まで許可する。身体的接触を伴うスポーツ活動は禁止。

これに対して、ジュネーブ州は同日、11月2日からレストラン閉鎖など感染症対策を全国に先駆けて講じてきたこと(2020年11月2日記事参照)により、実効再生産数が0.88まで下がっていることなどから、カフェやレストランの営業を午後11時まで認めると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ボー州やヌーシャテル州などフランス語圏各州でも同様の緩和措置が導入された。

(和田恭)

(スイス)

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