ボゴタ市が身分証番号による行動制限を導入

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年12月22日

コロンビアの首都ボゴタのクラウディア・ロペス市長は12月20日、身分証明書の末尾番号による商業施設などへの入店制限を導入すると発表した(条例293号)。12月21日から2021年1月15日まで、身分証明書の末尾番号が奇数の人は奇数日、偶数の人は偶数日に、スーパーマーケット、レストラン、商業施設、公証役場、銀行への入店が制限される。また、入店は各世帯1人のみ認められる。医療機関、薬局、葬儀社は規制の対象外となる。

コロンビアでは、12月19日に1日当たりの新規感染者数が過去最高の1万3,990人を記録した。翌20日には累計感染者数が150万人を超え、うち約30%はボゴタ市に集中している。病床も逼迫している。12月20日発表のデータでは、ボゴタ市のICU(集中治療室)占有率は約73%、またICUを備える医療機関の約2割では満床となっている。15日に集会や酒類提供に関する規制を発表したばかりのロペス市長だが、クリスマスおよび年末年始を直前に控え、新たな規制導入に踏み切った。

写真 買い物客でにぎわうボゴタ市内のショッピングセンター(ジェトロ撮影)

買い物客でにぎわうボゴタ市内のショッピングセンター(ジェトロ撮影)

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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