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米シカゴ連銀ベージュブック報告、10月から11月上旬にかけて自動車生産は回復傾向を維持

(米国)

シカゴ発

2020年12月08日

米国連邦準備制度理事会(FRB)は12月2日、地区連銀経済報告(ベージュブック)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)を公表した。ベージュブックの中で、米国中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀は、2020年10月から11月上旬にかけての同地域における経済活動について、依然として新型コロナウイルスまん延以前(注3)の水準を下回るが、緩やかに(moderately)向上したと報告した。本報告の調査対象者からは、今後数カ月で経済活動がさらに活発になることを期待する声が聞かれたが、前回および前々回報告時と同様に、完全な回復は早くて2021年の後半とする意見が大半だ。

経済活動を分野ごとにみると、雇用は、緩やかに(moderately)回復した。雇用者数の変化はほとんどないとの報告がみられた一方、新型コロナウイルスの影響で欠勤が生じているケースも報告されている。特に非熟練労働者の獲得が難しいとの報告があり、増加する欠勤や空席となっているポジションの業務量を埋めるために超過勤務を行なっているとの報告もみられた。

個人消費は、緩やかに(moderately)増加した。家財道具や娯楽、スポーツ用品の販売が堅調で、電子商取引(EC)についても成長は鈍化したものの依然として好調が続いている。クリスマスなどのホリデーシーズンの消費は前年をわずかに上回ると期待する報告もみられた。一方、軽自動車販売は控えめに減少した。また、自動車関連サービスも減速し、在宅勤務などによる影響を指摘する声が聞かれた。

企業支出は、控えめに(modestly)増加した。依然としてサプライチェーンにおいて部分的に課題を抱えているものの、ほとんどの製造業者は在庫水準は適当だとしている。設備投資についてはほとんど変化はみられないが、生産性を向上させるために設備投資を再開したとの報告もみられた。

製造業の活動は、緩やかに(moderately)増加しており、自動車生産は、新型コロナウイルスまん延以前の水準に近づいている。こうした自動車産業などの需要の増加を受けて鉄鋼の生産も緩やかに回復した。また、運送業が好調なことから、大型トラックの需要が大きく増加している。

農業分野に関しては、農産物の収穫量が堅調だったことに加え、在庫の逼迫などによる農産物価格の上昇や政府の継続的な支援により、農家の収入は予想を上回った。なお、個々の調査対象項目ごとのポイントは添付資料参照のこと。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告や、ビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ、イリノイ北部、インディアナ北部、ウィスコンシン南部、ミシガン南部。

(注3)米疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では2月後半から3月にかけて感染が広がり、トランプ大統領が3月13日に国家非常事態を宣言した(2020年3月17日記事参照)。

(藤本富士王)

(米国)

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