米州知事選、実施11州のうちモンタナのみ民主から共和に党派入れ替わり

(米国)

ニューヨーク発

2020年11月09日

11月3日の米国大統領・議会選挙と同日に、11州で知事選挙が実施された。このうち、モンタナ州で知事党派が民主党から共和党に入れ替わった。それ以外の州では党派は変わらず、今回の選挙を経て、全米50州のうち、共和党の州知事は1人増の27人、民主党は23人となった(添付資料参照)。

モンタナ州では、共和党のグレッグ・ジアンフォルテ候補と民主党のマイク・クーニー候補が接戦を繰り広げた。現副知事のクーニー氏は1977年以降、同州で州務長官や州議会議員などを歴任したが、同州選出の連邦下院議員のジアンフォルテ候補が54.2%の得票率(CNN)で勝利し、州政権の党派が入れ替わる結果になった。モンタナ州で共和党知事が就任するのは16年ぶりとなる。なお、今回の大統領選で民主党の候補指名獲得に名乗りを上げていた現職のスティーブ・ブロック知事は、その後、同州から上院選に立候補していたが、共和党で現職のスティーブ・デインズ上院議員に敗北した。

ユタ州では、2012年、2016年の選挙に勝利して2期を務めた共和党のゲーリー・ハーバート知事が任期満了・再選不可となるため、新知事が選出されることになった。競争の激しい共和党予備選挙で、他の候補を破った現副知事のスペンサー・コックス候補と、ユタ大学法学教授の民主党のクリス・ピーターソン候補が戦った。その結果、コックス氏が64.0%の得票率で勝利を収めた。

そのほか、デラウェア州、インディアナ州、ミズーリ州、ニューハンプシャー州、ノースカロライナ州、ノースダコタ州、バーモント州、ワシントン州、ウェストバージニア州の9州では、現職知事が再選を果たした。

(巽万里子)

(米国)

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