新内閣を発表、全国規模の抗議デモは続くも就任宣誓式が行われる

(ペルー)

リマ発

2020年11月16日

全国規模でマルティン・ビスカラ前大統領の罷免に対する抗議デモが続く中、ペルーのマヌエル・メリーノ・デ・ラマ大統領(注)は、11月12日にアンテロ・フローレス・アラオス首相によって組閣された新内閣の宣誓就任式を大統領府前で行った。当初からフローレス首相によって留任が打診され、その動向が注目されたピラール・マセッティ保健相は、マルティン・ビスカラ前大統領の突然の罷免により自身の中で生じた「葛藤と懸念」を理由に、これを辞退した。代わりに新型コロナウイルス対策の陣頭指揮を執る保健相に就任したのは、2018年にも保健相を経験している外科医のアベル・ヘルナン・ホルヘ・サリーナス・リバス氏だ。

また、経済の再活性化を担う経済財政相には、経済財政省で財務担当副大臣を経験したホセ・ベルリィー・アリスタ・アルビルド氏に白羽の矢が立った。一方で外相には、元駐スペイン総領事のフランカ・ロレラ・デサ・フェレッチオ氏、エネルギー鉱山相には、2000~2001年と2011年に同相を務めたカルロス・フェルナンド・エレーラ・デスカルシィ氏、通商観光相には、元同省観光担当副大臣のマリア・マグダレナ・セミナリオ・マロン氏、生産相には、元同省漁業担当副大臣のアルフォンソ・ミランダ・エイサギーレ氏がそれぞれ選ばれた。

その他の閣僚については、添付資料参照。

(注)11月15日に抗議デモを受け辞任した。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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