香港政府、新型コロナ関連規制を再強化

(香港)

香港発

2020年11月18日

香港政府は11月14日、新型コロナウイルス感染拡大防止策の強化を発表した。政府食品・衛生局の陳肇始(ソフィア・チャン)局長は同日の記者会見で、「過去2週にわたり感染源が不明な症例が増えて」おり、「第4波(注)による感染拡大を予防するため、政府は感染防止策を迅速に引き締める必要がある」としている。

強化する主な措置は以下のとおり。

(1)飲食業などへの営業規制

  • 午前0時から午前4時59分まで、レストラン店内での飲食禁止(これまでは午前2時~午前4時59分まで)
  • 1テーブルの着席数は4人まで(これまでは6人まで。なお、バーは4人までから2人までへ)
  • 座席数は定員の50%まで(これまでは75%まで)
  • サウナ、スチームバスなどは引き続き営業禁止
  • 宿泊施設は1部屋4人までとし(同一家庭を除く)、全ての宿泊客・訪問客に対し個人情報を登録することを要求

(2)ホテルで強制隔離中の検疫者訪問

  • 強制隔離中の検疫者の訪問を禁止

(3)集合禁止

  • 公共の場における5人以上の集合禁止

(4)マスク着用

  • 公共交通機関利用時を含め、公共の場でのマスク着用を義務付け(屋外公共スポーツ施設など除く)

(5)強制検査

  • 特定の地域や業種、職業者、また入境後14日間の強制隔離が終了間近な者に対し、強制検査を実施。違反者は罰金2,000香港ドル(約2万7,000円、1香港ドル=約13.5円)。

上記(1)~(4)の措置の実施期間については、一部検討中の施策を除き、11月16~26日とし、(5)は11月15日から発効する。

(注)香港では一般的に、2020年1月開始の新型コロナウイルス感染拡大を「第1波」、3月中旬以降の輸入症例拡大を「第2波」、7月中旬以降の域内感染拡大を「第3波」と呼んでいる。

(渕田裕介)

(香港)

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