世界最大の医療機器見本市、オンラインで11月16日に開幕
(ドイツ、日本)
デュッセルドルフ発
2020年11月12日
ドイツ・デュッセルドルフ市で毎年11月に開催される世界最大の医療機器見本市「MEDICA」と、同分野の加工技術、部品材料展「COMPAMED」が16日に開幕する。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今回は完全オンライン形式での開催となる(2020年9月23日記事参照)。会期は19日まで。
前回は両見本市を合わせて約70カ国・地域から6,300社が出展した。初めて完全オンライン形式となる今回、前年に比べて出展者数は減るものの、11月10日時点で58カ国・地域から1,400社以上が出展を予定し、国別で日本は中国(329社)、韓国(217社)、ドイツ(208社)に次ぐ4位の87の企業・機関が登録されている。ジェトロも今回、スタートアップを含む59社の出展を支援する。
出展者と来場者の商談はオンライン上の「Network Plaza」を経由して行うことができ、出展者に商談を申し込むには、virtual.MEDICA、virtual.COMPAMEDのウェブサイトで「Network Plaza」に参加登録を行う。
カンファレンスは医療ITやラボ医学などをテーマに会期中、さまざまなテーマで終日開催される。一部を除き無料で視聴が可能。日本企業もいろいろなセッションに登壇する。初日の16日午前9時(日本時間:同日午後5時)からは、ドイツの微細加工技術のクラスターIVAMが主催する「NRW州・日本セミナー」がオンライン開催され、福島県とドイツ西部のノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州の医療機器関連企業が優れた技術・製品を披露する。最終日の19日午後2時45分(同:午後10時45分)からは、筑波大学発のスタートアップで人工知能(AI)を使い誤嚥(ごえん)性肺炎(注)の予防を目指すデバイスを開発したPLIMESがコネクテッド・ヘルスをテーマにしたオンラインフォーラムで講演する。
(注)誤嚥性肺炎は、口から食道に入るべき食べ物が気管に入ることが原因で生じる肺炎。
(木場亮)
(ドイツ、日本)
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