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バイデン候補勝利確実により、繊維輸出増に期待

(パキスタン、米国)

カラチ発

2020年11月17日

米国大統領選挙でバイデン前副大統領の勝利が確実になった11月8日、パキスタンのイムラン・カーン首相はツイッターで、「アフガニスタンの和平の推進に加えて、不正資金の流入阻止に共同して取り組むことを楽しみにしている」として、南西アジア地域への関与に対する期待を語った。

当地の主要紙「ドーン」と経済紙「ビジネスレコーダー(BR)」は9日、バイデン氏についての特集を組み、その中で「ドーン」は「米国が(南西アジア)地域で影響力を増す中国に対抗するため、インド寄りになることが予想され、それが中国の友好国の1つであるパキスタンにも影響を及ぼすのではないか」との懸念を示した。一方、「BR」は、バイデン氏は過去数度にわたるパキスタン訪問経験があり、当時のオバマ政権下で対アフガニスタン・パキスタン政策のレビューが行われた際に軍隊の増派に反対したことなどを挙げた。バイデン氏が「パキスタンの政治家との古い関係や南アジア地域への理解を持っていることは2国間関係の潜在的な資産となるだろう」と評価した。

カラチ日本商工会会長の水江誠一氏(双日カラチ駐在員事務所所長)はジェトロのインタビューに対し、「(トランプ大統領時代の)米中貿易摩擦により欧米の繊維製品オーダーが中国からパキスタンへ移ってきた経緯がある。今後の米中関係次第では、繊維製品の対米輸出に影響が出る(減少する)可能性は残る。とはいえ、米新政権による新型コロナウイルス対策強化により、ベッドシーツやマスク、防護服などのオーダーの拡大は期待できるだろう」と、パキスタンの最大輸出品である繊維製品の対米輸出拡大に期待を示した。

パキスタン日本ビジネスフォーラム(PJBF)会長のカリム・ファルーキ氏(テクノロジーリンク社社長)はジェトロのインタビューに対し、「米国はパキスタン最大の輸出先であり、ベッドリネンや衣類などの繊維製品を中心に大幅な貿易黒字を出している。(感染防止に力点が置かれることで)今後さらに輸出は拡大するだろう。新型コロナウイルス感染により、米国はじめ全ての先進国が影響を受けているが、これによって(ITやコールセンターなどの)アウトソーシングの重要性が増してきており、パキスタンにとっては大きなビジネス機会となっている」との見方を示した。

(山口和紀)

(パキスタン、米国)

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