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トルコ、中銀総裁と国庫・財務相が交代

(トルコ)

イスタンブール発

2020年11月13日

トルコの金融政策を担うトップ2人が相次いで交代となった。レジェップ・タイップ・エルドアン大統領は11月7日、トルコ中央銀行のムラト・ウイサル総裁を解任し、新任の総裁としてナージ・アーバル元財務相を任命した(7日付官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。翌8日には、大統領の娘婿で経済政策を担ってきたベラト・アルバイラク国庫・財務相が辞任を表明した。

ウイサル前総裁は、エルドアン大統領の利下げの期待に応え、16カ月間の任期中に24%だった政策金利を8.25%まで引き下げるなどした結果、通貨トルコ・リラが下落した。そのため、市場は利上げを期待していたが、10月22日の金融政策会議で利上げの判断がされなかったため、リラの下落が加速した。

新たに中銀総裁となったアーバル氏は、2015~2018年に財務相、その後は大統領府の戦略・予算局長を務めていた。アーバル総裁は、就任翌日の11月8日に国内銀行頭取との意見交換会を主催し、9日には「中銀の主な目標は、物価の安定を取り戻し、これを維持すること。透明性、説明責任、予測可能性という枠組みの下、金融政策のコミュニケーションを強化する。11月19日に行われる次回の金融政策会議までに、現状と予測を見直し、必要な政策決定を行う」と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

他方、アルバイラク前国庫・財務相は11月8日、個人のインスタグラムにおいて、健康上の理由で突然の辞意を表明した。政府はコメントを控えているが、大統領は10日付の官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で、リュトフィ・エルバン元副首相を後任に任命した。現地では、この交代劇はアーバル新中銀総裁任命をめぐる、与党内の対立の結果と伝える向きもある。

エルバン新国庫・財務相は、2007年に与党・公正発展党(AKP)から国会議員となり、2013年~2018年に交通・海事・通信相、副首相、開発相を歴任し、2018年からは国会計画・予算委員会委員長を務めていた。同相は就任に当たり、「規律ある財政やインフレ調整を基に、マクロ経済の安定性を維持し、成長と雇用に勢いを与える。同時に、ミクロな市場に優しい改革プログラムにも焦点を当てる」と表明した、と報じられた。

外国為替市場では11月9日、中銀総裁の交代と国庫・財務相の辞任を好感し、リラが5%以上上昇したが、10日にエルバン氏の就任が発表されると、2%下落した。今回の人事を受けて、政策金利の利上げがされるかなど、先行きが注視されている。

(エライ・バシュ)

(トルコ)

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