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ノルウェーと英国、移行期間終了後の暫定FTAに合意

(英国、ノルウェー)

欧州ロシアCIS課

2020年11月30日

ノルウェー政府は11月20日、同国とアイスランドが英国との間で2021年1月1日から適用開始される暫定的な自由貿易協定(FTA)を締結することで合意したと発表した。ノルウェー政府によると、同国は英国とFTAを引き続き交渉中としたが、英国のEU離脱に伴う12月31日の移行期間終了が迫ることを見据え、正式なFTAが発効するまでの暫定措置として合意した。ノルウェーはEU加盟国ではないが、英国がEUを離脱する以前は、ともに加盟する欧州経済領域(EEA、注)の枠組みを通じて、一部の農林水産物を除いて全ての物品で関税を無税とする貿易が可能となっていた(移行期間中はEEAの枠組みは継続)。

今回の暫定FTAは、原則としてこれまでのEEAで適用されていたルールに基づき、両国間で無関税の物品貿易を可能とするもの。具体的には、両国を原産地とする工業製品は引き続き無関税での貿易ができる。原産地規則はEEA協定(プロトコル4)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)と同様な内容が引き続き適用される。農林水産物についても現状の関税維持、無関税が適用される割当量についても現状のものが継続する。割り当てを超えたものに関してはそれぞれ英国とノルウェーの関税が課される。

この暫定FTAは物品貿易の関税削減の取り決めに関するものとなっており、ノルウェー政府は11月26日に更新したQ&Aで、主要産業の1つの水産業を念頭に、移行期間終了後は英国との貿易には新たな動物検疫が必要になる点を指摘している。また、サービス貿易や投資も対象外となっており、互いに第三国としてのルール(WTOルール)が適用される。

両政府は12月早々に署名、2021年1月1日から適用開始を目指している。協定文PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)はこちらで確認が可能。

なお、ノルウェー政府によると、2019年のノルウェーの対英輸出額は1,842億クローネ(約2兆1,736億円、1クローネ=約11.8円)で、うち石油・天然ガスの輸出が1,514億クローネを占める。水産物の輸出は64億クローネ(15万9,000トン)。英国からの輸入は850億クローネだった。

(注)EU加盟国とノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインが加盟。相互の市場への完全アクセスを保障する共同市場を形成している。

(福井崇泰)

(英国、ノルウェー)

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