日本料理の普及目的のイベント、大連市で開催、ジェトロもブース設置

(中国)

大連発

2020年11月24日

中国遼寧省大連市で11月11、12日、日本料理の調理技術の普及を目的とした秋冬食材の展示即売会のイベントが開催された。遼寧省飲食調理業界協会・日本料理専門委員会(注)が主催、日本料理や中華料理店などレストラン関係者を対象に、レストラン店舗向け商品の商談が行われた。

2019年に続き2回目となる商談会には、大連市の日系企業を中心に、日本料理に使用される食材や調味料、酒類などの生産、輸入、販売業者ら計85社が出展した。2日間の来場者は約3,000人で、会場での成約件数は約300件、成約金額は約26万元(約416万円、1元=約16円)だった。来場したバイヤーとの商談(B2B)のほか、一般消費者向け(B2C)の即売も行われた。また、日本の食文化や日本料理に関する技術の普及を狙いとして、マグロ解体やすしの調理など実演イベントも併催された。

ジェトロは在中国日系企業の中国国内販売を支援すべく、ジェトロブースを設置、11社のブース出展と2社のカタログ出展を行った。出展したのは大連や上海、青島などの日系食品関連企業で、2日間の会期中に100件以上の商談を行った。ジェトロブースに出展した日系企業からは「新たな取引先を開拓できた」とのコメントが多くあった。主催者によると、今後も展示即売会などのイベントを継続して開催する予定だ。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 すしの調理実演の様子(ジェトロ撮影)

すしの調理実演の様子(ジェトロ撮影)

(注)2019年10月に遼寧省飲食調理業界協会の傘下組織として大連市に設立。日本料理と関連産業の発展を目的とする業界団体。

(呉暁東)

(中国)

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