山東省、日中官民トップとの交流イベント開催

(中国、日本)

青島発

2020年11月18日

中国の山東省政府は11月10日、済南と東京を主会場、同省内の複数都市を分会場として「フォーチュン・グローバル500日本特別シンポジウム」を開催し、劉家義書記と李幹傑省長が出席した。河野洋平・日本国際貿易促進協会会長、江島潔・経済産業省副大臣、中村邦晴・住友商事会長ら日本政府関係者や経済界トップがオンラインで参加した。

李幹傑省長は「山東省と日本が貿易・サービス面で協力するポテンシャルは大きく、今後はヘルスケアや科学技術サービス、金融サービス、工業デザインなどの分野で日本との協力関係を深化する」と述べた。

江島副大臣は「オンライン交流や越境ECが今後の日中協力の重点となる。中国市場は日本企業にとって魅力的で、日中双方は省エネ・環境保護、ヘルスケアなどの分野で協力を強め、手を携えて第三国市場を開拓することでウィンウィンを実現できる」とした。

中村会長は、空港建設や汚水処理、廃棄物処理、石油精錬などの分野における山東省との協力関係強化、國分文也・丸紅会長は、ヘルスケア、物流、第三国におけるインフラ建設などについて、山東企業との提携に意欲を示した。

「フォーチュン・グローバル500特別シンポジウム」は山東省内で連続開催されているイベントで、日本のほか、これまでに欧州やASEAN、米国、韓国の該当企業などとの特別シンポジウムも開催された。

山東省政府は外国の有力企業などとの交流を活発に行っており、2019年からフォーチュン・グローバル500企業を対象とする交流イベント「マルチナショナルズ・サミット」を年に1回開催することにしていた。今回、新型コロナウイルス感染症の拡大により、対面での開催は行わず、「フォーチュン・グローバル500特別シンポジウム」としてオンラインで開催することになった。今後も山東省政府はオンラインを活用した国際交流イベントを積極的に開催する方針だ。

写真 済南市の主会場でのシンポジウムの様子(ジェトロ撮影)

済南市の主会場でのシンポジウムの様子(ジェトロ撮影)

(朱秀霞)

(中国、日本)

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