ブエノスアイレス市、12月から国内と近隣国からの観光客受け入れへ

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年11月26日

ブエノスアイレス市は11月20日、入域前に新型コロナウイルス検査を受けることを条件に、市外からの観光客を12月から受け入れると発表した。陸路でブエノスアイレス市を訪れる国内観光客は12月8日から、空路と水路で訪れる国内外の観光客(現時点ではブラジル、チリ、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビアの居住者)は12月15日から入域可能となる。

ブエノスアイレス市の発表によると、陸路で入域する観光客向けには、デレピアネ・バスターミナル、ブエノスアイレス・コンベンションセンター、コスタネラ・スール地区のエディフィシオ・デ・ラ・ムニッチに12月8日から検査所を設ける。空路で入域する国内、外国観光客向けにはエセイサ国際空港に12月15日から検査所を設ける。

外国からの観光客の入域については次の義務を課している。

  • 健康状態に関する宣誓供述をオンラインで行う。
  • 入国の72時間以内に出発地で新型コロナウイルス検査を行う。
  • 新型コロナウイルス感染症を対象とした医療保険への加入
  • 到着時にエセイサ国際空港またはフェリー・ターミナルで再び検査を行う。

到着時の検査費用は1人2,500ペソ(約3,225円、1ペソ=約1.29円)としている。検査結果が出るまでその場に待機する必要はなく、旅行を続けることが認められているが、陽性となった場合は強制隔離の対象となる。検査結果は12時間以内に本人に通知される。

国内観光客とブエノスアイレス市へ戻る居住者の入域については次の義務を課している。

  • 健康状態に関する宣誓供述をオンラインで行う。
  • 空路で入域する場合はエセイサ国際空港で、バスで入域する場合はデレピアネ・バスターミナルで検査を受ける。
  • 自家用車、鉄道で入域する場合はブエノスアイレス市政府が設置する検査場のいずれかで入域から24時間以内に検査を受ける。

検査費用は、社会保険に加入している場合は保険が適用されるほか、12歳未満、障害者なども無料となっている。空路で入域する観光客と同様に検査結果を待つことなく旅行を続けることができる。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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