医薬部外品マスクの輸出規制を廃止

(韓国)

ソウル発

2020年10月22日

韓国の食品医薬品安全処と産業通商資源部は10月20日、医薬部外品マスクの流通にかかる輸出規制を廃止し、販路支援など輸出活性化を促進すると発表した。今回の措置は、韓国でのマスク需給および価格が安定したことから、内需の活性化を図り、海外の需要に迅速に対応するため、と説明されている。

同措置を受け、これまで月間平均生産量の50%範囲内で輸出を許可していた医薬部外品マスクの輸出規制は10月23日付で廃止され、全面解禁となる。販売量にかかる事前承認および事後申告制度も廃止となり、国内販売業者の負担を軽減する。

また、米国のN95マスクの規格基準と同等なマスクを「医療用呼吸器保護具」として新設すると発表し、「K-マスク集中ウィーク」(11月2日~13日)を開催し、国内マスク輸出業者向けのマッチングおよびオンライン商談を支援し、原価低減のためのサンプル輸送費および現地物流費を支援すると発表した。

一方、韓国政府は、「新型コロナウイルス禍」における韓国のマスク需給状況を詳細に把握するため、生産量、価格、輸出量など市場動向に関するモニタリングを引き続き実施するとした。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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