新型コロナ感染拡大以降、初の単月輸出増加

(韓国)

中国北アジア課

2020年10月08日

韓国の産業通商資源部が10月1日に発表した「2020年9月輸出入動向(速報値)」によると、9月の輸出額は前年同月比7.7%増の480億5,000万ドルで、新型コロナウイルスの感染拡大以降初めてのプラスとなった。

品目別にみると、半導体(前年同月比11.8%増)、一般機械(0.8%増)、自動車(23.2%増)の上位3品目全てが増加に転じた。また、バイオヘルス(79.3%増)、コンピュータ(66.8%増)が好調な一方、原油価格の下落によって、石油化学(5.3%減)と石油製品(44.2%減)は不振が続いている。

国・地域別にみると、主要市場である中国(前年同月比8.2%増)、米国(23.2%増)、ASEAN(4.3%増)、EU(15.4%増)への輸出が全て増加した一方、日本は6%減となった。

また、9月の輸入は前年同月比1.1%増の391億7,000万ドルと7カ月ぶりに小幅に増加し、貿易収支は88億8,000ドルと過去2年で最大の黒字幅になった。

成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官は、今回の結果を高く評価するとともに、「新型コロナウイルスや米中関係の悪化などのリスクに対し、継続的なモニタリングと積極的な対応が必要だ」と述べた。

(向野文乃)

(韓国)

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