現代自動車、第3四半期は赤字転落

(韓国)

ソウル発

2020年10月28日

韓国の現代自動車は10月26日、2020年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比2.3%増の27兆5,760億ウォン(約2兆5,370億円、1ウォン=約0.092円)、営業損益と最終損益はそれぞれ3,140億ウォン、1,890億ウォンの損失となった(添付資料表1参照)。同社は「第3四半期の売上高は高級車などの販売が好調で増加したが、営業損益はエンジンの安全性向上のための追加引当金の計上などを受け、赤字転落となった」と説明した。

同社の世界販売台数は前年同期比4.9%減の102万5,000台となった。国・地域別では、米国(1.9%減、17万5,000台)、西欧(5.9%減、12万9,000台)、中国(28.9%減、11万5,000台)、ブラジル(14.8%減、4万4,000台)は減少した。一方、インド(9.2%増、12万2,000台)、ロシア(13.6%増、5万台)は好調だった。韓国国内では個別消費税の引き下げなどを受け、21.9%増の19万9,000台だった(添付資料表2参照)。

今後の事業について、同社では「スポーツ用多目的車 (SUV)などの新車と高付加価値車の発売、地域別販売戦略の最適化を積極的に推進し、収益性を改善する」としている。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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