米ハワイ州ホノルルが営業制限を一部緩和

(米国)

ロサンゼルス発

2020年10月27日

米国ハワイ州ホノルル市・郡のカーク・コールドウェル市長は10月20日、パーソナルケアサービスやジム、映画館などの営業制限を一部緩和する内容の緊急令PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に署名した。同令は、21日にデービッド・イゲ州知事の承認を経て、22日に施行された。

ホノルル市・郡は、新型コロナウイルスの感染状況に基づき、経済再開の制限が最も厳しい第1段階から、最も制限が緩い第4段階への移行を目指す再開戦略外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを9月に導入している。外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます同郡内の感染状況に基づき、今回、第1から第2段階へと移行した。

【第2段階での制限内容】

  • ジムやフィットネスの屋内営業を再開。ただし収容定員の25%が上限。
  • 屋内で行うフィットネスのグループクラス再開。ただし1クラス当たり5人が上限。屋外で行うクラスは10人に上限が拡大。
  • 合法な短期滞在宿泊施設の貸し出しを再開。
  • 映画館内での飲食を許可。収容定員は引き続き50%以内に制限。
  • 1グループ5人以下(親族であるか関係なく)のレストランでの飲食が可能。ただし引き続き店内収容定員の50%が上限。
  • ヘリコプターツアーの営業。ただし収容定員の50%が上限。
  • パーソナルケアの屋内営業を再開。ただしサービス提供者はマスクおよびフェースシールドを着用。
  • ドライブインサービス(ドライブイン映画館、ドライブインイベントなど)の再開。ただし車両1台当たりの乗員は5人が上限。

第2段階では、引き続きバーやナイトクラブの営業は許可されていない。また、スーパーマーケットなどの「必要不可欠(エッセンシャル)」な小売店では、引き続き収容定員の50%を上限に営業が許可されている。公園やビーチなどでの屋外活動も、引き続き1グループ当たり5人を上限に認められる。

第2段階の指定は、最低でも4週間維持される。第3段階に移行するためには、第2段階にとどまる最後の2週間連続して、1日当り新規感染者数(7日間平均)が49人以下と検査陽性率(7日間平均)が2.5%未満の基準を維持しなければならない(注)。

コールドウェル市長は「第1段階に後戻りしないためにも、皆さんに全力を尽くしてほしい。後退は簡単だが、次のステップに進むのは難しい」と、市民に安全の徹底と協力を呼び掛けたと地元紙が報じている。

(注)1日当り新規感染者数が100人超あるいは検査陽性率5%超が2週間続いた場合には、第1段階へと後退する。ハワイ州保健局の発表によると、10月23日時点のホノルル郡の1日当たり新規感染者数は54人、検査陽性率は2.3%で、陽性率は第3段階の基準内に達している。

(永田光)

(米国)

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