米シカゴ市、「新型コロナ禍」での屋外飲食の冬季営業の防寒対策アイデア発表

(米国)

シカゴ発

2020年10月15日

米国イリノイ州シカゴ市は10月8日、BMOハリス銀行とイリノイ・レストラン協会、デザイン会社IDEOと共催したイベント「シカゴ・ウインター・ダイニング・チャレンジ」の優秀者を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。新型コロナウイルスの感染を予防するため、現在、米国の飲食業界では屋外営業が主要な営業方式となる中、シカゴはこれから冬季を迎え、屋外での飲食が困難になる。これに対し、シカゴ市が中心となって今回のイベントを企画し、レストランやバーの冬季の屋外営業の防寒対策について創造的なアイデアを募集した。8月25日から9月7日までの募集期間に、米国外からの提案も含めて合計643件の応募があった。ロリ・ライトフット市長は「イリノイ・レストラン協会と受賞者の卓越した創造性のおかげで、冬季の飲食店の営業継続を可能とするだけでなく、シカゴ市の革新的な精神も示すことができる」と述べた。

今回受賞した3つの優秀アイデアとその特徴は以下のとおり。優秀賞としてそれぞれ5,000ドルが授与される。

  1. Cozy Cabins外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(居心地の良い小屋):車1台分の駐車スペースと同じ大きさの小屋型簡易ユニット。駐車場に隣接して設置することが可能。
  2. Block Party外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ブロック型スペース):コンパクトなブロックの内側に座席を配置。屋外の設置場所に応じてブロックをさまざまに組み合わせ、配置することが可能。
  3. Heated Tables外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(こたつ):日本のこたつをヒントにしたもので、アウトドアで使用できるように改良されている。

イリノイ・レストラン協会はこれら3つのアイデアの実験的な導入に向けて取り組んでいく予定。これら以外にも、温室や地下スペースを利用するものなど上位60のアイデアについて、IDEOのウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で参照することが可能だ。

なお、シカゴ市は上記発表と同時に、食事宅配サービス大手のドアダッシュが同市とイリノイ・レストラン協会と協力し、冬季の屋外でのレストラン営業などにより生じる費用を補助するため、50万ドルの支援を行うことも発表した。

(藤本富士王、タマラ・ラズベリー)

(米国)

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