8月の輸出額、前年同月比4.3%増

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年10月01日

バングラデシュ輸出振興庁が9月に発表した統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、8月単月の輸出額は29億6,716万ドルで、前年同月比4.3%増となった。そのうち、輸出の8割超を占める衣料品が2.6%増の24億6,802万ドル、そのうちニットが9.8%増の13億6,450万ドル、布帛(ふはく)が5.1%減の11億352万ドルだった(添付資料表参照)。前年同月比での輸出額の増加は7月(0.6%増)に続けて2カ月連続となる。

日系縫製関係企業の多くは通常の操業を再開しているが、オーダーの減少やキャンセルを事業運営上の課題とする企業も多い。ある日系繊維商社は「例年8月の(日本向けの)船積み自体は多くはないが、2020年は次期春夏シーズンに向けての調達計画自体が新型コロナウイルスの影響で遅れている。日本国内での出張禁止措置もあり、顧客との商談が例年のスケジュールでできていない。また、店頭での売れ残り、在庫過多リスクを避けるべく、発注自体を遅らせ、短サイクル生産、小ロット生産といった対策を取るなど、前年と比較して厳しい状況になると予想する。11月後半から船積み開始となる2021年春夏シーズン商材の成約を1件でも多く獲得することを目指している」と話している。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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