9月の輸出額、前年同月比3.5%増
(バングラデシュ)
ダッカ発
2020年10月06日
バングラデシュ輸出振興庁が10月に発表した統計によると、9月の輸出額は30億1,876万ドルで、前年同月比3.5%増となった。そのうち、輸出の8割を占める衣料品が3.1%増の24億1,342万ドル、その中でもニットが8.0%増の13億4,888万ドルと増加する一方、布帛(ふはく)の輸出は2.5%減の10億6,454万ドルだった(添付資料表参照)。前年同月比での輸出額の増加は7月以降3カ月連続となる。
ダッカ郊外で縫製工場を運営する地場企業は「新型コロナウイルスの影響で、特に中小規模の縫製工場は多大な被害を受けた。当社は欧米が主要な市場だが、オーダーは少しずつ戻り、現在、新型コロナ感染拡大前と同規模のワーカー数で稼働している。今後は輸出拡大のために日本への市場開拓も進めていきたい」と話した。一方で、業績不振のため、土曜日を休業にするなど稼働日を減らす、あるいはワーカーを解雇している縫製工場もあるだけに、今後の輸出動向は留意する必要がある。
(安藤裕二)
(バングラデシュ)
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