オークランドも警報レベル1に引き下げ

(ニュージーランド)

シドニー発

2020年10月07日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は10月5日、新型コロナウイルスの警報レベルについて、現在オークランドにのみ課されているレベル2の設定を、10月7日午後11時59分以降、その他の地域と同じレベル1へ引き下げると発表した。ニュージーランドでは、102日ぶりの市中感染発生に伴い、4段階ある警報レベルを再び引き上げていた(2020年9月23日記事参照)。

レベル1では、入国規制以外の制限措置がなくなり、これまで課されていた集会人数の制限や公共交通機関利用時のマスク着用義務が撤廃される。ただし、市中感染の再発に備えておく必要があるとして、訪問先では接触追跡アプリ「NZ COVID Tracer外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を使ってQRコードを読み取り、移動履歴を記録することが推奨されている。企業や施設は、QRコードを表示したポスターを、各施設の正面玄関またはその近くの目立つ場所に掲示することが義務付けられている。また、社会的距離を保ち、公共交通機関やスーパーマーケットなどの混雑する場所ではマスクを着用することが推奨されている。

オーストラリアはニュージーランドからの渡航者受け入れを一部再開

オーストラリア連邦政府は10月2日、ニュージーランドからの渡航者について、10月16日から自己隔離なしの受け入れを一部の州で再開すると発表した。受け入れを再開するのはニューサウスウェールズ州と北部準州で、ニュージーランドから両州への渡航者が、ニュージーランド国内の「ホットスポット(注)」に過去14日間滞在していない場合、入国後の隔離義務を免除する。ただし、ニュージーランド政府は入国規制の内容を変更しておらず、オーストラリアへの渡航後にニュージーランドに帰国した場合、14日間の隔離義務が課されることになる。

(注)オーストラリア連邦政府は、1日当たりの市中感染者数(3日間の移動平均値)が3人となった場合を、ホットスポットと定義している。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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