韓国銀行、新型コロナ再流行による被害企業に資金支援
(韓国)
中国北アジア課
2020年10月01日
韓国銀行(中央銀行)は9月23日、新型コロナウイルスの再流行によって資金繰りが困難になった中小零細企業の負担を軽減すべく、金融仲介支援融資(注)の支援枠を8兆ウォン(約7,200億円、1ウォン=約0.09円)増額すると発表した。同行は2月以降、支援枠を計10兆ウォン増額しており、今回の増額で金融仲介支援融資の支援枠は43兆ウォンに拡大した。
今回の措置では、増額した8兆ウォンのうち、小規模事業者と中小企業者に各3兆ウォン割り当てるとともに、1企業当たりの融資限度額を小規模事業者3億ウォン、中小企業5億ウォンに設定した。満期が1年以内の運転資金融資が支援対象で、2021年3月までの融資となる。小規模事業者には融資金額の100%、中小企業には融資金額の50~100%に対し、韓国銀行が年0.25%の金利で銀行に資金を供給する。
また、創業企業や素材・部品・装備企業などの設備投資融資に2兆ウォンの枠を設定、2021年9月末を期限に、融資金額の25%(素材・部品・装備企業の場合50%)に対し、金利0.25%を適用する。
(注)中小企業の資金繰りを支援するため、韓国銀行が低金利で銀行に資金供給する制度。
(向野文乃)
(韓国)
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