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ダイムラー、ボッシュなどが新型Sクラスで完全自動駐車を実験

(ドイツ)

ミュンヘン発

2020年10月29日

ドイツの自動車大手ダイムラー、自動車部品ボッシュ、駐車場運営APCOAは10月12日、無人かつ自動で駐車できる自動バレーパーキング(AVP)(注1)の実験をシュツットガルト空港パーキングビルで行うと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。対象車両はメルセデス・ベンツの新型Sクラスで、世界初の商用AVPサービスとしての展開を目指す。

利用者はまず、スマートフォンのアプリで駐車場を予約する。その後、カメラなどのインフラが整備されたシュツットガルト空港パーキングビル「P6」に入り、AVP専用の乗降場所に車を止める。そこからは、車が無人で予約した駐車場まで自動走行する。利用者は駐車を見届けることなく空港に向かうことができる。

帰りも、利用者は空港到着後、スマートフォンのアプリから指示すれば、車がAVP専用の乗降場所まで自動走行する。支払いはオンラインで駐車券などは不要だ(ボッシュのウェブサイトで実際の映像を閲覧可外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

シュツットガルト空港パーキングビル「P6」には、認識のためのインフラとしてボッシュ製のビデオカメラが約180台設置された。カメラが障害物などを認識、危険を察知すると車は即座に停止する。また、駐車場内に設置されたコンピュータで駐車スペースまでのルートなどを計測するという。自動運転の技術は、モビリティー分野の米専門機関、自動車技術者協会(SAE)が定義する自動運転のレベル4(注2)に該当する。

なお、新型Sクラスは世界で初めて標準仕様としてAVP対応機能が実装されるものの、サービスを実際に利用するには、オプションを付す必要がある。ドイツの経済紙「ハンデルスブラット」(電子版2020年10月13日)によると、オプション価格は数千ユーロだという。

ダイムラーとボッシュは2019年7月、AVP実験を行うための特別許可を世界で初めて取得、シュツットガルト市のメルセデス・ベンツ博物館に隣接するパーキングビルで、AVPを搭載したメルセデス・ベンツのEクラスを使い実験を進めていた。

(注1)バレーパーキングとは、運転手に代わり係員が車を駐車するサービス。AVPでは自動運転技術を活用し、無人かつ自動で車を駐車させる。

(注2)高度運転自動化。限定された領域内で加速・操舵(そうだ)・制動を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない状態での走行が可能。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ)

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