サムスン電子、第3四半期の売上高が四半期ベースで過去最高に

(韓国)

ソウル発

2020年10月30日

サムスン電子は10月29日、2020年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表し(添付資料表参照)、売上高が前年同期比8.0%増の66兆9,600億ウォン(約6兆1,603億円、1ウォン=約0.092円)、営業利益が58.7%増の12兆3,500億ウォンだった。

同社は「半導体メモリー市況の改善や最終製品需要の増大により、モバイルを中心とした部品事業が回復し、四半期ベースで過去最高の売上高となった」と説明した。

同社が発表した第3四半期の部門別業績は次のとおり。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比27.3%増の14兆900億ウォン、営業利益は約3倍の1兆5,600億ウォンだった。テレビと白物家電が新型コロナウイルスの影響によるペントアップデマンド(繰越需要)を受け、プレミアム製品の販売台数が増加した。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比4.2%増の30兆4,900億ウォン、営業利益は52.4%増の4兆4,500億ウォンだった。スマートフォン事業は、フラッグシップモデルの発売などによる販売台数の増加やマーケティングの効率化などを受け、収益性が改善した。

◇DS(デバイスソリューションズ)部門

売上高は前年同期比2.7%減の25兆9,300億ウォン、営業利益は42.5%増の6兆400億ウォンとなった。半導体事業は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり消費の拡大により、半導体メモリーを中心に需要が堅調で、売上高が18兆8,000億ウォン、営業利益が5兆5,400億ウォンとなった。一方、ディスプレーパネル事業は、中小型パネルの主要顧客の新製品の発売遅延を受け、売上高が7兆3,200億ウォン、営業利益が4,700億ウォンとなった。

なお、サムスン電子の2020年第3四半期の設備投資実績は8兆4,000億ウォンで、うち半導体は6兆6,000億ウォン、ディスプレーは1兆5,000億ウォンだった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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