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9月の米小売売上高は1.9%増、5カ月連続の増加

(米国)

ニューヨーク発

2020年10月22日

米国商務省の速報(10月16日付)によると、9月の小売売上高(季節調整値)は前月比1.9%増の5,493億ドルと、5カ月連続の増加になった(添付資料表参照)。なお、8月の売上高は0.6%増(改定値)で、伸び率は速報値と同じだった(2020年9月24日記事参照)。

全米小売業協会(NRF)のチーフエコノミストのジャック・クラインヘンズ氏は「小売売上高は、労働市場の改善、消費者信頼感の回復、貯蓄の増加を背景に、今夏以来の勢いを維持している」と述べた。「旅行や外出先での娯楽などの個人向けサービスへの支出が減少していることから、その一部は小売店で支出されるようになっている」とし、「米国経済の回復が軌道に乗っていることを示している」と指摘した(NRFプレスリリース10月16日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。一方で、オックスフォード・エコノミクスの米国チーフエコノミスト、グレゴリー・ダコ氏は、9月の小売売上高は「非常に心強い」としながらも、「消費者にとって今後の見通しは必ずしもバラ色でない」と述べ、サービスプロバイダーの苦戦や、1兆ドルを超える新たな新型コロナウイルス救済策をめぐる議会とトランプ大統領の行き詰まりを指摘した(「ウォールストリート・ジャーナル」紙電子版10月16日)。

自動車・同部品、衣料、フードサービスなどが押し上げ要因に

業種別にみると、自動車・同部品が前月比3.6%増の1,148億ドルと、全体を最も押し上げた。次いで、衣料が11.0%増の195億ドル、フードサービスが2.1%増の556億ドルで増加に寄与した。一方、家電は1.6%減の77億ドルと減少幅が大きかった。

民間調査会社コンファレンスボードが9月29日に発表した9月の消費者信頼感指数は101.8と、8月(86.3)より15.5ポイント上昇した。内訳をみると、現況指数は98.5(8月:85.8)で12.7ポイント上昇、6カ月先の景況見通しを示す期待指数は104.0(8月:86.6)で17.4ポイント上昇した(注)。

コンファレンスボードの経済指標シニアディレクター、リン・フランコ氏は「消費者信頼感指数は数カ月連続で減少を続けてから9月に急激に上昇したが、パンデミック前の水準を依然として下回っている」とし、「ビジネスや労働市場の現況に対する好意的な見方と、短期的な見通しに関する楽観論が、今月の指数の回復を促した」と指摘した。また、先行きについては、「消費者は今後の金融見通しに関し楽観的な見方をさらに強めており、今後数カ月間の消費の落ち込みは避けられる可能性がある」と述べた。

(注)ちなみに、2020年2月の消費者信頼感指数は132.6、現況指数は169.3、6カ月先の景況見通しを示す期待指数は108.1。

(樫葉さくら)

(米国)

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