ジュネーブ州、衛生措置を再強化

(スイス)

ジュネーブ発

2020年10月15日

スイスのジュネーブ州政府は10月14日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、衛生措置の再強化を行うことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。その内容は以下のとおり。

  • 公共の場所、特に広場や歩道、公園での15人を超える集会を禁止する。全ての集会で1.5メートルの社会的距離を確保するよう留意する必要がある。集会とは事前の準備なく人々が自発的に集まることであり、15人以上で開催されるデモなどの公共イベントは主催者による保護措置の策定と実施を条件に開催を許可する。
  • 一般の人が利用する可能性のある全ての施設でマスク着用を義務とする。加えて、マスクは鼻と口の双方をカバーする必要がある。12歳未満の子供と医療的、聴覚的な問題からマスク着用が難しい者は対象外。
  • 100人を超える私的なイベントの開催を禁止する。15人を超え100人までの私的なイベントについては、通常の衛生措置に加えてイベント中のマスク着用を義務付け、飲食の提供は禁止する(指定座席に着席の場合を除く)。開催者(幹事)はイベント後14日間、厚生当局の求めに応じて、出席者の連絡先リストを提出できるように保持する義務が課される。15人までの私的なイベントについては通常の衛生措置を徹底している限り認められる。
  • 州の公共教育訓練青年省の決定により、公立学校などの9学年以上(高等学校に相当)の生徒については、キャンプ、宿泊を伴う学習旅行を中止する。ただし、日帰りの学習旅行については、衛生措置の確保を前提に維持・奨励される。期間は今学年末(2021年7月)まで。
  • ジュネーブ州の主催するレセプションや、会食、年末の祭りなどの催事は、新たな指示があるまで中止。

上記の措置は即日施行、11月16日までの適用を予定しているが、必要に応じて延長されることもある。

ジュネーブ州では直近の1週間で約1,000人の新規感染者数が発生し、67人がジュネーブ大学病院に入院中だ。

(和田恭)

(スイス)

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