飲食店の閉鎖と教育機関のリモート授業移行を発表

(チェコ)

プラハ発

2020年10月15日

チェコ政府は10月12日、新型コロナウイルス感染拡大状況に鑑み、新たな緊急措置を公布、一連の措置をさらに強化した。これにより、10月14日から11月3日までの期間、これまで営業時間を制限することで認められていた飲食店の営業が全面的に禁止される。店頭窓口でのテークアウトは例外的に許可されるが、営業時間は午後8時までとなる。公共の場での飲酒も全面的に禁止される。

集会人数制限に関しては、これまでの屋内10人、屋外20人から、屋内外問わず6人までに限定される。ただし、職場あるいは同一世帯内は例外とされている。

その他の制限事項は以下のとおり。

【マスク着用義務(10月13日から緊急措置撤廃まで)】

  • 屋内空間や公共交通機関内に加え、公共交通機関の停留所での着用義務を追加。

【リモート授業への切り替え(10月14日から11月1日まで)】

  • 全ての教育機関への登校・出席を禁止し、リモート授業へ移行。ただし、幼稚園は除く。
  • 学生寮の使用禁止。ただし、政府が招集する医学生などは例外。

【その他(10月14日~)】

  • 各州知事は、医療関係者、衛生局員、警察官、防衛関係者、社会福祉施設で働く親を持つ3~10歳の児童に対して、必要に応じて学校施設などを利用してそのケアを保証する。

チェコでは10月11日に新型コロナウイルスによる累計死者数が1,000人を超え、13日時点で1,106人に達した。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、13日時点での過去14日間における人口10万人当たりの新規死者数は4.1人に増大し、ルーマニアの3.7人、スペインの3.6人を上回り欧州域内で最大となっている。

(中川圭子)

(チェコ)

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