カフェの営業時間短縮など、新型コロナ感染拡大で規制を再強化

(ベルギー)

ブリュッセル発

2020年10月08日

ベルギー連邦政府は10月6日、新型コロナウイルスの感染者数、入院患者数および死者数が増加しており、国内の感染状況は憂慮すべき状況だとして、一連の感染防止措置の強化を発表した。強化措置は10月9日~11月9日にベルギー全土で適用され、その後、感染状況を再評価し、規制の継続または緩和を決める。

強化措置は以下のとおり。

  • 濃厚接触する人数を1カ月で3人までに制限。濃厚接触とはマスクの着用なく1.5メートル以内で接触すること。
  • 住居での個人的な集まりは最大4人までとし、安全な距離を確保できない場合はマスクを着用する。
  • カフェや食堂などの飲料を提供する場所や屋外での集会については、各テーブルの人数を、同居人を除き最大4人までに制限する。
  • カフェの営業時間は午後11時までとする。
  • 週に数日間のテレワークを強く推奨する。

新規感染者数、4月のピーク時を大きく上回る

連邦政府の発表によれば、10月1日には1日当たりの新規感染者が3,272人を記録し、4月のピーク時(4月10日時点の2,336人)を大きく上回った。

連邦政府は、上記の強化措置はベルギー全土で適用され、状況がより深刻な地方自治体では、独自の強化措置を検討する必要があるとした。また、状況が改善しない場合は国全体でさらなる強化措置を導入する可能性もあり、その場合は社会生活のさらなる制限と経済への影響は避けられないとし、本強化措置の順守は国民の責任であることを強調した。

なお、ブリュッセル首都圏地域政府は10月7日、同地域での感染拡大状況を踏まえ、バーやカフェなどの飲料を提供する店舗の閉鎖を含む、独自の強化措置を発表した。本措置は10月8日から1カ月間適用される。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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