世界経済フォーラム、2021年ダボス会議を1月から初夏に延期

(スイス、世界)

ジュネーブ発

2020年09月04日

世界経済フォーラム(WEF)は8月26日、スイス・ダボスで2021年1月に開催を予定していた同年の年次総会を初夏に延期することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。1月では安全な実施が困難と判断したためで、次回総会の日程と場所については後日発表する。

WEFは新型コロナウイルスによるパンデミックへの対応の観点から、さまざまな対話や意見交換の場を設けてきている。2月には国際経済が集合的に対応策を講じることなどを目的として「COVIDアクション・プラットホーム」を立ち上げており、現在、企業や政府、市民社会から約1,200人のメンバーが参加している。6月には次回総会の統一テーマを「グレートリセット」に設定した。このテーマは、パンデミックの発生を受け、公正で持続可能かつレジリエンス(適応、回復する力)のある未来のために、経済・社会システムの基盤を緊急に構築することを指している。9月21~24日には、パンデミックにより国連2030開発アジェンダやパリ協定の達成の後退が懸念される中、「グレートリセット」のテーマに沿って、気候変動への取り組みや、持続可能な開発を進めるためのソリューションを議論する「インパクトサミット2030」をWEF本部のあるコロニーからデジタル形式で開催する。

ダボス会議は例年1月25日の週に行なわれてきた。2021年は世界各界のリーダーが2021年の世界の在り方について意見を交わす「ダボス・ダイアローグ」をデジタル形式で開催する予定。

(和田恭)

(スイス、世界)

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