閣議で長期観光ビザ発給を原則承認、10月からの運用目指す

(タイ)

バンコク発

2020年09月17日

タイ政府は9月15日の閣議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、最大270日間滞在できる特別観光ビザ(STV)を発給する観光スポーツ省の提案を原則承認した。今後、同省が在留許可を所管する内務省などの関係省庁と調整し、10月からの運用を目指す。

閣議では、2週間の隔離など以下の全ての要件を満たす外国人に対し、ビザの申請を認めるとしている。

  • タイに長期間滞在する意思がある者
  • タイで実施している新型コロナウイルス感染防止策を順守するとともに、代替政府検疫施設(ASQ)または代替検疫病院(AHQ)での2週間の隔離に応じる者
  • 隔離終了後、タイでの長期間の滞在理由と支払い能力を示す書類(ホテルの支払い証明、保有コンドミニアムの名義証書など)や長期滞在計画を提出可能な者など

現時点ではビザの有効期間は90日間で設定しており、2回まで延長でき、最大で270日の滞在が可能となる。ビザの発給手数料は2,000バーツ(約6,800円、1バーツ=約3.4円)、STVによる入国期間は2020年10月から2021年9月ごろまでの予定。

プラユット首相は閣議後の会見で、14日間の隔離が最も重要であり、外国人観光客の受け入れに当たって万全の態勢を敷くことなどを強調。新型コロナウイルス感染拡大により打撃を受けた国内経済を立て直すことが何より重要だとし、国民に理解を求めた。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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