都市封鎖解除後、武漢市でビール祭りが開催

(中国)

武漢発

2020年09月11日

湖北省武漢市では8月15~21日に、市内27カ所で「2020年武漢ビール祭り」(以下、祭り)が開催された。祭りは、新型コロナウイルス感染に伴う都市封鎖の解除後、武漢市で初めて開催された大規模な文化・娯楽イベントとなった。

当初、祭りの開催時期は7月10~14日の予定だったが、6月下旬から長江中流域で断続的に降り続いた豪雨の影響から(2020年7月8日付記事参照)、8月に延期された。現地報道によると、メイン会場となった武漢市東西湖区の碼頭潭文化遺跡公園には、中国ビール大手の華潤雪花をはじめ、飲料や食品など約100社がブースを出展した。来場者数は7日間の累計で10万人に達し、出展企業の販売額は100万元(約1,500万円、1元=約15円)を上回った。

メイン会場では、開催前に大規模な消毒が行われたほか、全ての来場者に対し、入場時の検温と湖北健康コード(注)のチェックを実施した。また、常時3,000人を上限とする入場制限を設け、医療スタッフや救急車の配備を行うなど、万全なウイルス対策が採られた。

(注)湖北省政府が発行する、申請者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクを示したQRコード。スマートフォンの専用アプリなどから申請を行い、中国全省の防疫データベースでデータを照合した後、申請者に健康コード(緑、黄、赤)が付与される。

(李成一)

(中国)

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