三菱UFJ系マイクロファイナンス大手、カンボジアで商業銀行のラインセンスを取得

(カンボジア)

プノンペン発

2020年09月25日

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFJ)は9月8日、子会社のアユタヤ銀行が100%出資するカンボジアのマイクロファイナンス大手、ハッタ・カクセカー(HKL)が商業銀行に関する事業免許を取得したと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

MUFJのプレスリリースによると、HKLは預金機能を持つ小口金融機関として2001年に設立され、2016年にアユタヤ銀行に買収された。アユタヤ銀行のノウハウを活用しながら順調に成長し、2020年6月時点で国内に177店舗を有し、同国2位の資産規模を持つ。8月26日付で社名をハッタ銀行に変更し、商業銀行の事業免許を取得したことにより、従来の個人向けマイクロファイナンスに加え、個人や法人向けの預金や送金などもできるようになり業務の幅が広がっている。

MUFJは、カンボジアの平均年齢の低さや、人口増加率の高さ、個人消費の高まり、ベトナムやタイといった新興国に挟まれた立地などに注目している。今後は、既存のタイやインドネシア、ベトナム、フィリピンにおいて展開している銀行網と連携して、ノウハウや金融商品の共有も視野に入れながら、事業の拡大を狙う。

(井上良太)

(カンボジア)

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