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第2四半期のGDP成長率、前期比マイナス12.8%、貿易も大幅減

(イタリア)

ミラノ発

2020年09月02日

イタリア国家統計局(ISTAT)は8月31日、2020年第2四半期(4~6月)の経済成長率を前期比(季節調整済み)でマイナス12.8%(添付資料表参照)、前年同期比でマイナス17.7%と発表した。第1四半期(1~3月)のマイナス5.5%(前期比)からまた一段と落ち込んだ。イタリアでは新型コロナウイルス感染拡大により、3月から5月にかけてロックダウンや経済活動の停止措置が取られた。第2四半期は前期よりも各種制限措置の実施期間が長く、記録的な落ち込みにつながった。

需要項目別にみても、第1四半期に続いて全ての項目でマイナス成長となった。外出制限に加え、小売店の営業も3月中旬から5月中旬まで停止となっており、GDPの約6割を占める個人消費支出は前期比11.3%減と下落し、国内の最終消費は8.7%減となった。総固定資本形成は全体で14.9%減、前期の7.5%減からさらに落ち込んだ。住宅が17.5%減、機械・設備が17.0%減など、全ての項目で2桁台の大きな減少幅を記録し、投資の冷え込みが目立った。財・サービスの輸出・輸入も大幅に減少し、それぞれ26.4%減、20.5%減となった。イタリアの輸出・輸入額のそれぞれ約6割はEUとの貿易が占めるが、欧州各国で感染拡大の影響が広がる中、輸出入ともに大きく後退した。

産業別の付加価値(基準価格表示)では、全てのセクターでマイナスとなった。情報・通信、金融・保険はそれぞれ前期比4.4%減、4.2%減と1桁台の下落に収まったものの、販売/流通・運輸・宿泊・飲食業は打撃が大きく、前期比21.3%減と大幅に減少。5月上旬まで生活に必要不可欠な部門を除く生産活動が停止となっていたことから、製造業(建設を除く)も前期比19.8%減と落ち込んだ。

イタリアは5月に社会活動が再開し、徐々に経済が持ち直しつつある。国家統計局が8月28日に発表したデータによると、8月の消費者信頼感指数は100.8(5月は94.6)、企業信頼感指数は80.8(5月は53.7)と回復基調だ。しかし、いずれも新型コロナウイルス感染拡大前の水準とは依然乖離が大きく(注)、今後の動向が注目される。

(注)新型コロナウイルスの本格的な感染拡大前の2020年2月の消費者信頼感指数は110.6、企業信頼感指数は98.9。

(山崎杏奈)

(イタリア)

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