香港政府、飲食店などの営業規制を引き続き緩和

(香港)

香港発

2020年09月16日

香港政府食品・衛生局のソフィア・チャン局長は9月15日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施している飲食店などの営業規制について、引き続き緩和すると発表した。9月17日に期限を迎える現行規制は、9月18日から緩和される。期限は9月24日までの1週間。

7月4日以降、香港では域内感染が拡大していたが、9月15日には約2カ月半ぶりに域内感染者数がゼロとなった。同日から行政サービスも完全に再開されており、社会全体が正常化に向けて動き出した。

発表された具体的な措置は以下のとおり。

(1)飲食業関連

  • 午後10時までとしていたレストラン店内での飲食可能時間を、午前0時までに延長する(9月4日から、店内飲食可能時間が午後9時から午後10時に延長されていた)。
  • 1テーブルの着席数を4人までとする措置は継続する(9月11日から、1テーブル当たりの着席数は2人から4人に拡大していた)。

(2)営業再開

  • バー、サウナ、テーマパークなどを含む娯楽施設、パーティールーム、ナイトクラブ、カラオケルーム、プールの再開を認める。

(3)その他

  • フィットネスセンターやスポーツ施設でのマスク着用義務、およびグループレッスンの制限を緩和する。

オーシャンパークは9月18日から営業再開

香港内に2つある主要テーマパークのうち、オーシャンパークは9月18日から営業を再開すると発表した。来園者は事前にオンライン予約が必要となる。香港ディズニーランドは、9月16日時点で、再開時期を発表していない。

このほか、9月中旬以降、主要大学は対面での授業再開を予定しており、市民生活の正常化に向けた動きが続いている。

(渕田裕介)

(香港)

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