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米ピンタレスト、新オフィス契約を中止、働き方の多様化視野に

(米国)

サンフランシスコ発

2020年09月04日

米国でピンボード風の写真共有サイトを運営するピンタレスト(本社:サンフランシスコ)は8月28日、サンフランシスコ市内ソーマ地区(注)に建設予定の複合高層ビル88ブラクザム内のオフィスリース契約(オフィス面積:約4万6,000平方メートル)の取りやめを発表した。サンフランシスコ市内ダウンタウンに現在ある複数のオフィスは維持する予定だ。

同社は契約取りやめの理由について、「働き方や場所が多様化した労働力を支えるため」と発表。同社のプレスリリースによると、「ポスト・コロナ」の職場環境について再考した結果、労働力の拠点にこだわらないことで、より幅広いバックグラウンドや経験を持つ人員の採用につながるとし、リモートワークをする従業員を今後増やす意向を示唆した。

サンフランシスコ・ベイエリアでは、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、ツイッターや決済サービスのスクエアが希望者に対し、職務上可能である場合は永続的なリモートワークを認めているほか、フェイスブックも今後5~10年に全社員の約半数が永続的にリモートワークになる可能性があると述べている。スタンフォード大学の調査によると、6月時点で全米の労働力の42%がフルタイムで自宅でリモートワークをしていることがわかった。

今回、ピンタレストが入居を中止した88ブラクザムは230エーカー(約93万平方メートル)に及ぶセントラル・ソーマ地区再開発プロジェクト(セントラル・ソーマ・プラン)の一部。屋内テニスコートや屋内プール、小売店などを備える2棟の高層オフィスビルとして2020年着工を見込んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで着工が遅れているもようで、今後の予定は不透明だ。

同プロジェクトは周辺地域への経済効果が期待されており、サンフランシスコ市は同地域で2040年までに新たに3万2,000人を雇用、8,800戸の住宅を建設すると見込んでいた。

(注)ソーマ地区(SoMa、あるいはSouth of Market)はサンフランシスコのダウンタウンの大通りマーケットストリートの南側、ミッションベイなどを含むエリアを指す。メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地オラクルパークや、大型コンベンションセンターであるモスコーンセンター、サンフランシスコ現代美術館(SF MOMA)が建つ。近年ではピンタレストのほか、エア・ビー・アンド・ビー、リフトなどテック企業も本社を構えている。

(田中三保子)

(米国)

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