「新型コロナ禍」で初めて全国規模の展示会を開催

(中国)

上海発

2020年09月25日

第22回中国国際工業博覧会(以下、中国工博会)が9月15~19日、上海市で開催された。中国工博会は、工業情報化部、国家発展改革委員会、商務部、科学技術部、中国科学院などと国連工業開発機関および上海市人民政府が共同で主催する。中国最大級の工業展示会で、「新型コロナ禍」において初めて、通常どおり開催される展示会となった。

今回の展示会では、(1)CNC工作機械および金属加工展(MWCS)、(2)工業オートメーション展(IAS)、(3)省エネおよび工業関係部品展(EIAS)、(4)新世代情報通信技術応用展(ICTS)、(5)エネルギー技術と設備展(ES)、(6)新エネルギー&スマートカー展(NEAS)、(7)ロボット展(RS)、(8)科学技術革新展(STIS)、(9)新材料産業展(NMIS)、の9つの展示が設置された。世界22カ国・地域から2,238社(2019年:2,610社)が出展し、全体の約2割を海外出展者と外資系企業が占めた。主催者によると、来場者は前年比4.3%増で、最新技術・商品に関する展示が約500件と過去最高を更新した。

報道によると、新型コロナウイルス防疫に関連した最先端の医療技術やハイテク製品が展示されたパビリオンでは、2020年11月末にリリース予定の「全自動PCR検査装置(1時間で96人分のサンプルを検査可能)」や、上海市公共衛生臨床センターによる新型コロナ治療室の展示などが話題となった(「央視新聞」9月17日)。

写真 来場者でにぎわう会場(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわう会場(ジェトロ撮影)

写真 防疫技術・商品展示ブース(ジェトロ撮影)

防疫技術・商品展示ブース(ジェトロ撮影)

(龐婷婷)

(中国)

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