ビクトリア州政府、制限緩和計画を発表

(オーストラリア)

シドニー発

2020年09月10日

メルボルンを州都とするオーストラリア南東部のビクトリア州政府は9月6日、州内の新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあることを受けて、制限措置緩和に向けた計画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。9月6日の発表では、ビクトリア州では過去24時間に新規感染者数は63人となっている(ビクトリア州保健省)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

ビクトリア州政府は、メルボルン都市圏と地方区域とを分けた上、感染者数や検査結果の状況を踏まえて、11月23日までに4段階で制限措置を緩和していく。メルボルン都市圏では、9月13日深夜から第1段階に移行し、運動は2時間、夜間外出禁止は1時間短縮(午後9時から翌午前5時まで)、屋外の集まりは2人もしくは1世帯まで2時間を上限に可能になる。メルボルン都市圏では、8月から外出規制措置がとられている(2020年8月6日記事参照)。ビクトリア州地方区域は、9月13日深夜から第2段階に移行する。

ビクトリア州のダニエル・アンドリュース州首相は、公衆衛生チームが感染者数の状況を確認した上で、メルボルン都市圏について9月28日に第2段階への移行を判断する、と述べた。

オーストラリア政府、移動制限緩和計画の策定で各州と原則合意

オーストラリア連邦政府は9月4日、クリスマスまでに移動規制などの制限措置を緩和するロードマップの策定について、西オーストラリア州を除く各州政府と原則合意したことを発表した。

モリソン首相は、州境規制などの各州内の取り組みの決定権は各州政府にあるものの、今回の合意に基づき、可能な限り最善の計画で各州政府が緩和に向けた取り組みに努めるべきだ、と述べた。

(遠藤泰平)

(オーストラリア)

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