ファーウェイ、上海市に大型のR&Dセンター着工

(中国)

上海発

2020年09月30日

中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は9月27日、イノベーションネットワーク構築の一環として、上海市青浦区金澤鎮に建設を予定している研究開発(R&D)センター(以下、「青浦R&Dセンター」)の起工式を行った。

報道によると、青浦R&Dセンターの敷地面積は約160万平方メートル(「上海市青浦区人民政府」2020年9月27日)で、このうち、ファーウェイは95万平方メートルの用地を2019年1月に10億2,286万元(約158億5,4331万円、1元=約15.5円)で取得した(「毎日経済新聞」2019年3月11日)。オフィスエリアは完成すれば約1万5,000人を収容できるという。完成時期は未定。

青浦R&Dセンターには、ファーウェイ傘下の半導体メーカー・ハイシリコン(海思半導体)のR&D・設計部門、IoT(モノのインターネット)部門、ワイヤレスネットワーク部門などの入居が予定され、モバイル端末を焦点としたグローバルなR&Dセンターを目指す。ただし、米国トランプ政権による輸出規制が9月15日から本格適用されたため、事業活動への影響は見通せない状況にある。

上海市政府と提携強化も

ファーウェイは同日、上海市政府と戦略的提携協定を締結した。集積回路(IC)やソフトウエア、情報サービス、IoT、IoV(車のインターネット)、産業のインターネットなどの分野で両者は一体となって新たなインフラ整備とスマートシティー建設を推進する。

(劉元森)

(中国)

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