海南自由貿易港、「奨励類産業」ガイドラインのパブコメを募集

国家発展改革委員会は9月1日、「海南自由貿易港奨励類産業ガイドライン（2020年版、意見募集稿）」を公表した。「海南自由貿易港建設総体方案（以下、総体方案）」（2020年6月12日記事参照）において発表された、「奨励類産業」に該当する企業に対する関税・企業所得税の優遇政策を実行するため、パブリックコメントを募集する。

同ガイドラインは、自由貿易港における「奨励類産業」を規定しており、2つの部分から構成されている。1つ目としては、既に国家発展改革委員会が発表した「産業構造調整指導ガイドライン（2019年版）」および「外商投資奨励産業ガイドライン（2019年版）」の「奨励類産業」が、海南自由貿易港の奨励類としても適用されることが示された（注）。2つ目は、今回の意見募集の対象部分で、海南自由貿易港の新たな「奨励類産業」として第一次産業から第三次産業まで幅広く、14分野・128の産業が記載されている。

総体方案によると、「奨励類産業」の企業が加工・生産した輸入素材を含まない製品、もしくは輸入素材を含むが加工による付加価値が30％を超える製品に対して、内地（中国本土）での輸入関税を免除し、輸入増値税・消費税のみを徴収する。また、2025年まで、海南自由貿易港で登録かつ実質的に運営している「奨励類産業」に該当する企業の企業所得税を15％に減税するとしている。

パブリックコメントの募集期間は9月1日～10月15日。提出先は国家発展改革委員会（Eメールまたは郵送での提出も可能）。

• メールアドレス：liuyin@ndrc.gov.cn
• 郵送先：北京市西城区月壇南街38号国家発展改革委員会地区経済司（郵便番号：100 824）

（注）いずれも最新版が適用される。現在の最新版は2019年版。

（梁梓園）